カフェのご利用方法について【事前に必ずご確認ください】

スペーシア X × Nikko Brewing

車内提供ドリンクの柱の一つであるクラフトビール。
スペーシア X限定日光ラガーを開発した
鶴巻康文さんに、商品に込めた思いを聞きました。
ビールを醸造している現場の皆さん
Nikko Brewing
鶴巻康文さん
Nikko Brewing(ニッコウブルーイング)

クラフトビールのコンテスト「ジャパン・グレートビア・アワーズ2020」で最高賞を受賞した注目のクラフトブルワリー。醸造所にはタップバーが併設されていて、6種類の出来立てのビールを味わうことができます。ボトルビールは、色鮮やかなポップなラベルの「ザ・ニッコーモンキーズ」2種類と、3種類の「日光ベルジャン」、さらに期間限定商品を販売しています。

車内オリジナルのクラフトビールの魅力とは?

奥日光の戦場ヶ原前にある、老舗ドライブイン・三本松茶屋の跡取りである私。Nikko Brewingを立ち上げたのは、日光の名がつくビールは数多くあるものの、日光できちんと醸造したこの地ならではのクラフトビールがないことに危機感を抱いたためでした。地域の水で仕込み、副原料を使うならば県内産のいちごやゆずをなど、地元にこだわったクラフトビールをめざしたのです。
日光ラガー
スペーシア X車内で限定提供する日光ラガーは、⽇光に根付いた和魂洋才の⽂化を表現したものです。コンセプトは、イタリアのピルスナーで使われる考え方、「わびさび」という和の⽂化に通じる「Less is More」(少ないほど豊か)。さらに、ドライホップという⾰新的な製法を取り⼊れて作られることで、飲みやすく飽きない味わいを実現しました。

スペーシア Xへの思い

日光の魅力を発信してくれる新しい存在になると期待しています。外国人旅行者もたくさん利用すると思いますので、 世界中にもっと日光の名が広まるのではないでしょうか。

日光の好きなポイントは?

私が生まれ育った奥日光の自然は、今でもその美しさに魅了されます。6~7月の花々、秋の紅葉など、1年をとおして 美しい自然を見ることができます。

お店のご紹介

タップバーでは出来立てをその場で注いでもらえます
日光は、日本におけるビール産業振興の立役者であるトーマス・グラバーが愛した地。イタリアの外交官の避暑地として賑わった歴史もあり、日光とビール、日光とイタリアンスタイルのピルスナーはつながりがあります。
私たちが醸造したボトルビールは、市内各所でも販売されていますが、醸造所にはタップバーも併設。麦芽の奥深い味わいとスッキリとした喉ごしが特徴のプレミアムラガーや華やかな香りが魅力のペールエールなど、飲み比べも楽しんでいただけます。屋外にはウッドデッキも用意していますので、晴れた日はアウトドア気分で味わうのもおすすめです。
醸造所に併設された、タップバーのカウンタースペース
タップバーでは、日替わりとなる全6種のクラフトビールがそろっています
Nikko Brewing(ニッコウブルーイング)
TEL
0288-25-3631
営業時間
10:00~18:00
定休日
火曜
所在地
栃木県日光市木和田島1564-4
アクセス
東武日光線下今市駅から車で15分
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スペーシア X × 日光珈琲

日光への特別な旅にこそふさわしい、琥珀色の1杯に込めた物語を代表の風間教司さんに聞きました。
車内で提供する珈琲のコンセプトを考え、豆の選定や煎り方などを細かく調整して独自の味を生み出した風間さん
日光珈琲
風間 教司さん
日光珈琲(にっこうこーひー)
レトロな雰囲気を残す鹿沼市街の根古屋路地にある日光珈琲 饗茶庵本店をはじめ、栃木県内に6軒のカフェなどを展開する、人気のローカルブランド「日光珈琲」。いずれのお店でも、古民家などをおしゃれにリノベーションした雰囲気のなかで、自家焙煎したワンランク上のスペシャリティコーヒーやカフェメニューが楽しめます。

車内オリジナルの珈琲の魅力とは?

NIKKO BLEND オリジナルブレンド/ICED COFFEE アイスコーヒー
ORIGINAL BLEND(ホット)オリジナルブレンド
ICED COFFEE アイスコーヒー
さまざまな車両の中でもスペーシア Xは高級感が感じられる特別な存在だと思います。
そんな車内で提供するのにふさわしい珈琲は、どんな味わいが最適なのか――。
こうじっくりと考えて導いたキーワードは、「気品」「調和」「クラシック」「リラックス」などでした。 東洋と西洋の文化が調和した日光が持つ気品を感じつつ、日光東照宮に代表される華やかさもあって、時代や性別を超えて愛され続ける味わい。
そして、リラックスできて旅の余韻さえも感じられるような珈琲をめざしたのです。
そう、車内だけで味わえるオリジナルの1杯です。
温かい珈琲は、スペーシア Xのためのオリジナルブレンド数種類の中から、その時におすすめのブレンドをご提供します。年齢や性別を問わない味で、旅のひと時にそっと寄り添います。「アイスコーヒー」1種もご用意しています。
ニッコーラ
ニッコーラ
さらに、珈琲が苦手な人でも楽しんでもらえるよう、私たちが開発したクラフトコーラ「ニッコーラ」も提供します。
こちらは、本格的なスペシャルティコーヒーをベースにして、日光産のゆずや唐辛子などの素材とスパイスを調合した新感覚のコーヒー飲料。 炭酸で割って、香り高く複雑な味わいのコーラ風ドリンクに仕上げています。
ちなみに、カフェとは総合芸術だと考えています。空間、時間、季節などを感じながら、ぴったりのメニューを提供するのです。スペーシア Xのカフェカウンターも総合芸術作品の一つ。そんな視線で車内を見てもらえたらうれしいですね。

スペーシア Xへの思い

まずお伝えしたいのは、今回のスペーシア Xのカフェプロジェクトに参加させていただけることになり、たいへん光栄に感じています。それは、私の子どもの頃の思い出があったためです。
かつて東武鉄道でデラックスロマンスカーという列車が運行していました。
ジュークボックスが置かれたサロンがあり、ビュッフェコーナーも設けられるなど、子どもだった私にとっては夢のような空間が広がっていました。
今回のスペーシア Xもカフェカウンターが新設され、ラウンジスタイルの特別な席もあります。東武鉄道沿線に育ち、沿線にお店を展開してきた私にとって、集大成のようなプロジェクトでした。 そんな思いから、沿線の皆様ともつながる仕組みができないかと考えました。思いついたのが、車内で提供した珈琲の売上金の一部を、環境保全などの地域づくりに活かしてもらうという地元へ還元するサイクル。販売者と購入者という関係だけではなく、お客様も日光の未来を支援する関係者になるという、新しい関わりを持っていただけるのです。

日光の好きなポイントは?

そのとき、そのときのよさがある日光。私はとくに、日光東照宮奥にある瀧尾神社(二荒山神社別宮)に頻繁に足を運びます。今回の珈琲のコンセプトを考える際も訪れたように、何か大切なことを考えるとき、ふと思い出して足が向くのです。 日光は大自然も印象的な場所ですが、私は昔から変わらないような人の営みも感じられる里山風景が好きです。

お店のご紹介

木が多用された落ち着きある店内。裏手には中庭があり、木々の緑が爽やかです
日光珈琲のルーツは、鹿沼市内の路地に建つ私の実家でもある古民家を改装して始めたわずか10席のカフェ。現在の日光珈琲 饗茶庵本店です。
路地という場所は道幅が狭いため、すれ違いざまに挨拶をするなど会話が生まれますし、長くそこで暮らしていた人々の営みを感じられる場所だと考えています。
さらに、古い建物を再生することは、その街の個性が生きることでもあります。新築のお店とは違い、古い建物は街の歴史も宿していて、その街にしかない存在といえます。
私がお店を開くときに重視しているのは、こうした点なのです。
御用邸通のお店も観光客が多い大通りから少し離れていますし、建物も太い梁が印象的な古い商家造りをリノベーションしました。
人気のカフェメニューである御用邸通の黒カレー。数種をブレンドしたスパイスが香るいちばん人気です
珈琲やスイーツのほか、私が開業当時に考案したトマトベースのソースが特徴のオムライスは全店舗で共通ですが、カレーはそれぞれのお店オリジナルにしています。
日光のこちらでは、日光の歴史や文化や漆、さらに御用邸が持つ重厚なイメージなどから、スパイスをじっくりと焙煎した黒カレーを開発。
奥深い味わいのルーと3日間煮込んだ栃木県産の特選豚肉を味わってみてください。
夏なら、日光の天然氷を使ったかき氷も人気メニュー。栃木県産のいちご・とちおとめをたっぷりと合わせたかき氷がおすすめです。
とちおとめのかき氷。練乳も追加できます。
映画『タンポポ』からヒントを得た、とろとろ卵とトマトベースのソースが美味なオムライス(写真は日光珈琲 饗茶庵本店の料理)
日光珈琲 御用邸通(にっこうこーひー ごようていどおり)

日光田母沢御用邸記念公園近くの閑静な地にある、「日光珈琲」の一軒。 歴史ある商家の落ち着いた雰囲気は残しつつ、レトロモダンな空間へとリノベーションされていて、 木のぬくもりを感じながらくつろぐことができます。日光珈琲では店舗それぞれカレーのメニューがあり、 こちらの店ではスパイシーな黒カレーが名物。夏は、日光の天然氷を使ったかき氷もおすすめです。

TEL
0288-53-2335
営業時間
10:00~18:00
定休日
月曜、第1・3火曜(祝日の際は翌日休)
所在地
栃木県日光市本町3-13
アクセス
東武日光線東武日光駅から徒歩30分
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スペーシア X × 渡邊佐平商店

スタイリッシュな車内限定の瓶にボトリングされた日光の名酒
「日光誉」を提供する老舗酒蔵の渡邊康浩さんに、おいしさの秘密などを聞きました。
代表する銘柄を手に、その特徴などを詳しくし教えてくれた渡邊さん。
英語を駆使して外国人にも対応しています
渡邊佐平商店
渡邊 康浩さん
渡邊佐平商店(わたなべさへいしょうてん)

東武日光駅からスペーシア Xでひと駅の下今市駅近く、人気の道の駅の目の前にある、天保13(1842)年創業の老舗酒蔵。日光誉、尊徳、清開の3銘柄を主力とした、多彩なお酒を醸造・販売しています。地元今市や栃木県産にこだわった商品も数多くそろっています。予約制で酒蔵見学も受け付けています。

車内オリジナルパッケージの日光誉の魅力とは?

中央が車内で提供される日光誉の純米吟醸。夢さららが使われています。右が、創業当時に行っていた生酛造りを復活させた尊徳の純米酒。左が五味のバランスを重視して生み出した清開の純米大吟醸
私たちが200年近く日本酒を醸造し続ける今市は、酒造りにとても適した地なのです。重要な要素となる最初の一つが水。華厳の滝から流れる大谷川の扇状地に位置しているため、良質な地下水が豊富に流れています。しかも、やさし味わいに仕上げてくれる軟水。お店の前には井戸水を常に流していますので、自由に汲んでおいしさを味わってみてください。
続いて気候。日光山麓の標高400mほどに位置し、夏は涼しく、冬はかなり気温が下がります。この冷え込みが酒造りには適しているのです。そしてお米にも恵まれていて、日光誉の純米吟醸には今市の農家に特別に栽培してもらったお米を使うなど、栃木県内は良質なお米も生産されています。

スペーシア Xへの思い

実は私は鉄道好きでして、今回の新型特急は個人的に早く乗りたい気持ちでいっぱいです。これまでの東武鉄道の特急に比べてスタイリッシュでモダンなデザインで、車内も高級感があるとのこと。スペーシア Xに乗って、早く東京へ行くのが楽しみです。

日光の好きなポイントは?

店舗前では、仕込みにも使われる井戸水が流れていて、自由に汲むことができます
私が生まれ育ち、今でも暮らすこの地のことを、やはり好きです。下今市から浅草まで特急で1時間40分ほどとアクセスがよく、水もおいしく、物価も安く、暮らしやすいと感じています。
そんな日光のなかでも、霧降高原の天空廻廊がお気に入りの場所。自然も豊かで見晴らしもよく、落ち着ける場所の一つです。

お店のご紹介

木のぬくもりと歴史を感じさせる店内
築100年以上前に建てられたレトロな建物を使った売り場兼オフィス。酒蔵の伝統的なスタイルを見ていただけると思います。
酒蔵見学は、パネルなども使って分かりやすいのが人気の理由です
ただ、老舗としてどーんと構えていてはいけません。日本酒の魅力をさらに広く知っていただきたい思いから、酒蔵見学を受け付けています。日本酒以外のお酒との違いなども交えながら、分かりやすく説明します。英語にも対応していて、最近は外国からの観光客もぐっと増えました。
渡邊佐平商店(わたなべさへいしょうてん)
TEL
0288-21-0007
営業時間
8:00~18:00
定休日
お盆、年末年始
所在地
栃木県日光市今市450
アクセス
東武日光線下今市駅から徒歩7分
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スペーシア X × 片山酒造

オリジナルボトルの日光路を車内で提供する片山酒造。
その代表であり、杜氏でもある片山智之さんに、「佐瀬式」にこだわる理由などを聞きました。
日本酒のおいしさを科学的にも分析し、さらなる味の向上をめざす片山さん
片山酒造
片山 智之さん
片山酒造(かたやましゅぞう)
「大手酒造メーカーにはできないことを」をコンセプトに、ていねいな酒造りに定評のある酒蔵。下今市駅から徒歩10分ほどの大谷川近くにあります。日本酒の元となるもろみを袋詰めしてゆっくりと搾る「佐瀬式」という、手間暇のかかる工程を取り入れているのがいちばんの特徴です。こうして生まれる酒粕は、お酒はもちろんのこと、特別な味わいと人気があります。

車内オリジナルパッケージの日光路の魅力とは?

日光路
日本酒造りはとても時間と手間のかかるもので、数多くの工程一つ一つに熱意を注がなければおいしいお酒は生まれません。とくに味を左右するのが、搾る際の圧力加減。そこで、多くの酒造が採用している機械で一気に搾る方法ではなく、「佐瀬式」を採用。人の手でもろみを袋詰めして重ね、ゆっくりと圧をかけて搾っていくのです。こうすることで、雑味のない味わいに仕上がります。
さらに、私たちは本来のおいしさを味わってもらいたいという思いから、直販にこだわってきました。一般的な流通ルートに乗せると、お客様の手元に届くまでどうしても時間がかかってしまうもの。直販なら出来立ての味を楽しんでいただけます。
車内で提供する日光路の純米吟醸は、県内産の酒米の夢ささらと日光の名水で仕込んだ自慢の銘柄。雑味がなく、高貴な香りを感じられると思います。
左は、ろ過も熱処理もしていない、不動のナンバーワン人気を誇る生原酒の素顔。右は、味わいと香りのバランスがいい日光路の純米吟醸。車内で提供される銘柄です
お酒を使った菓子や美容品も開発しています
原酒柏盛をたっぷりと含ませた、酒蔵ならではのスイーツ
生原酒の素顔と酒粕を配合した、オリジナルのフェイスパックも販売

スペーシア Xへの思い

とても豪華な車内だと聞いています。そんな車内で私たちのお酒を提供できて、光栄なことだと感じています。カフェカウンターでは、日光にちなんださまざまな商品が楽しめるとのこと。車内の各所にも、日光らしいデザインがちりばめられているようです。車内で移動しているだけで、旅した気分に浸れるのではないでしょうか。

日光の好きなポイントは?

国道121号沿いにあるお店は、季節ごとの草花で彩られます
日光のなかでも今市エリアは、田舎過ぎず、都会過ぎない環境がお気に入りのポイントです。

お店のご紹介

佐瀬式の機械を前に工程などを教えてくれた片山さん
初代の創業者は、酒どころとして知られる新潟県の柏崎から良質な水を求めて旅立ち、この地で納得のいく水に出合いました。このエピソードが物語るとおり、日光は良質な水に恵まれています。冷涼な気候でもあり、栃木県が開発した酒造りに適したお米や特別な酵母もあります。この恵まれた環境で、先代からの教えを忠実に守りながらていねいな酒造りを続けていきます。
片山酒造(かたやましゅぞう)
TEL
0288-21-0039
営業時間
8:00~18:00
定休日
お盆、年末年始
所在地
栃木県日光市瀬川146-2
アクセス
東武日光線下今市駅から徒歩9分
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スペーシア X × ジルエット

Nikko Brewingのクラフトビールに合わせたい3種のアペタイザーを開発したシェフに、
お店のこだわりや日光産食材の魅力を聞きました。
仕入れているお米の田植えや稲刈り、野菜の収穫などを手伝うこともあるという
福井さん。日光への愛を熱く語ってくれました
Girouette
シェフ 福井 慎之助さん
Girouette(ジルエット)
東武日光駅から日光東照宮へと向かう表参道沿いにある、2021年7月オープンのフレンチレストラン。フランスの二つ星レストランなどで修業を積んだシェフの福井 慎之助さんが、現地に足を運んで知られざる日光産の食材を開拓し、そのおいしさを広めています。

3種のアペタイザーの魅力とは

頂鱒とらっきょうのリエット
頂鱒のスモーク
まず、今回の商品に使った食材についてお話しします。
( いただき ) ( ます ) とらっきょうのリエット」と「 ( いただき ) ( ます ) のスモーク」のメイン食材のなるのが「 ( いただき ) ( ます ) 」。知る人ぞ知る日光のブランドマスです。
日光市足尾町の自然豊かな地を流れる清流で育てているため、淡水魚が苦手な人でも食べられるほど臭みがありません。その上、通常の養殖期間よりも長くていねいに飼育されていて、うま味がしっかりとある味のよさが魅力です。
「頂鱒とらっきょうのリエット」は、日光にある上澤梅太郎商店のらっきょうと合わせて、食感の楽しいリエットに。マスの味をダイレクトに味わえるのが「頂鱒のスモーク」です。
あさのポークのジャーキー
もう一つの注目食材が「あさのポーク」。餌や水、環境など、とにかくこだわって育てられた栃木県が誇るブランド豚です。出荷頭数が少ない貴重な肉ですが、私がほれ込んで卸してくれています。その特徴は、脂がさっぱりとしていて味わい深いこと! 当店前にある山椒専門店の商品とコラボした「あさのポークのジャーキー」に仕上げてみました。
いずれも、小腹が空いたときにもぴったりで、車内で販売される多彩なクラフトビールとの相性もバツグンです。

スペーシア Xへの思い

訪れた日に使われている、日光産野菜の数々。生産者の顔が見える、安心安全な食材なのも魅力です
魅力ある地元産の食材をお店だけでなく、車内でも日光へ旅する人に楽しんでもらえる機会に恵まれてうれしい限りです。

日光の好きなポイントは?

いろいろといいところがある日光ですが、私のおすすめは冬の奥日光の風景。中禅寺湖やその周辺は人影がなくなり、静寂に包まれます。 寒さは厳しいですが、静かな自然に包まれて心が落ち着きます。

お店のご紹介

お店で食べられる「頂鱒」のおすすめは、頂鱒とグレープフルーツのサラダ(左)。新鮮な鱒と季節の日光野菜をあわせたサラダ仕立ての看板メニューです。
右は「あさのポーク」のロースト。低温調理されたもっちり食感が特徴で、脂身のおいしさも特筆ものです
フランス修業時代、地方だからこそできるお店があることを知りました。それは、地元の隠れた食材を探し出し、おいしい料理として提供することで地域の魅力を知ってもらえるお店のスタイル。その地を訪れなければ味わえないオンリーワンの存在になれるのだと思います。
日光といえば湯波が有名ですが、ほかにもたくさんのおいしい食材があることはあまり知られていません。豊かな自然に恵まれ、寒暖差のある環境とあって、野菜をはじめ素材の持つ味わいが強いのが特徴。こうした日光や県内の食材の魅力をこのお店を通じて広めたいのです。私たち料理人は、素材の本来のお いしさを引き出す手助けをするのが仕事。おいしい!と思ってもらえたら、それは日光の食材の魅力なのです。
さらに、テーブルには私がデザインした日光彫のウェルカムプレートを置いています。日光の伝統工芸品の一つですが、こんなにカラフルな作品もあることを伝えたかったのです。
白を基調としたシックな店内で落ち着けます
カラフルなデザインの日光彫のウェルカムプレート。日光のさまざまな風景を福井さんがデザインし、日光みしまやの中山圭一氏が手掛けた唯一無二の日光彫です
Girouette(ジルエット)
TEL
0288-25-5001
営業時間
11:30~14:00(LO13:00)、18:00~22:00(フードLO20:00、ドリンクLO21:00)
定休日
月・火曜
所在地
栃木県日光市下鉢石町956
アクセス
東武日光線東武日光駅から徒歩13分
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スペーシア X × THE STANDARD BAKERS

都内へも展開する人気ベーカリーが、おいしい玉ねぎに出合ったことで開発した車内限定販売のラスク。
メニュー開発などを手掛ける田村斉士さんを本店に訪ねて、誕生秘話を聞きました。
本店のメニュー開発などを手掛ける田村さん。
スペーシア Xを通じて、吉田地域産の玉ねぎのおいしさを伝えています
THE STANDARD BAKERS
田村 斉士さん
THE STANDARD BAKERS
(スタンダードベイカーズ)
大谷石の産地として知られる宇都宮の大谷地区にある本店をはじめ、東京や大阪へも店舗を展開する大人気ベーカリー。
関わりを持ったそれぞれの土地に活気を生み、エリア全体の価値を高めることをコンセプトに活動しています。

玉ねぎラスクの魅力とは?

オニオンコンソメラスク
吉田村VILLAGEにカフェを出していたこともあり、伊澤いちご園の伊澤さんに声をかけていただいたのが、ラスクが生まれたきかっけです。2本の大きな川に挟まれ水はけのいい土壌に恵まれた下野の吉田地域は、古くから玉ねぎの名産地。風味の強い玉ねぎが育つのです。最初に味わったとき、そのおいしさに驚くほどでした。この2つとの出合いによって、甘くないラスクが生まれたのです。
開発するときにもっとも重視したのは、この玉ねぎの風味を生かすこと。スライスした玉ねぎを炒めてコンソメスープに浸し、チーズなどと合わせていますが、素材の持ち味はまったく損なわれていません。同じく車内で提供されるアペタイザーの「頂鱒とらっきょうのリエット」を乗せて、クラフトビールとともに味わうのもおいしそうです。

日光の好きなポイントは?

個人的に好きな場所が、日光山輪王寺にある大猷院。徳川三代将軍・家光公の廟所として有名で、建造物とともに苔の美しさにも心を奪われます。

お店のご紹介

スペーシア Xで向かう日光にあるお店は、東武日光駅と日光東照宮を結ぶ表参道のなかほどというロケーション。本店で焼いたパンやピザが味わえます。私たちの看板商品であるパンの特徴は、個性が際立つこととのない”普通”の味。誰もが親しめて、食べ飽きないパンをめざしているのです。 私がいる本店は、大谷石の産地として有名な宇都宮市の大谷地区にあります。さびれた建物でしたがリノベーションしてスタイリッシュな空間へと生まれ変わらせました。こちらはTHE STANDARD BAKERSでは唯一のレストランも併設。素材にこだわったイタリアンメニューを提供しています。
右手前がとちおとめクリームパン、中央が自家製練乳クリームをサンドしたミルクスティック、左が宇都宮ハムカツサンド。ドリンクを注文して、店内で食べることもできます
本店の石窯で焼いたものを急速冷凍し、店内で温めたマルゲリータもおすすめです
木のぬくもりを感じる店内
大谷本店は、かつてはドライブインだったとは思えない、スタイリッシュな空間です
THE STANDARD BAKERS 日光店(スタンダードベイカーズにっこうてん)

THE STANDARD BAKERSの人気パンのほか、本店の石窯で焼いたピザやドリンクもイートインできるベーカリーカフェ。 日光の表参道沿いという絶好のロケーションにあります。 県内産いちごを使ったとちおとめクリームパンや宇都宮のハムカツのサンドなど、地元にこだわった商品も人気です。

TEL
0288-25-5531
営業時間
10:00~16:00(土・日曜、祝日は~17:00)
定休日
火曜(12~3月は月・火曜休、祝日の場合は翌平日休、ほか不定休あり)
所在地
栃木県日光市御幸町597-2
アクセス
東武日光線東武日光駅から徒歩10分
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スペーシア X × 伊澤いちご園

スイーツのオリジナル商品を手掛けた伊澤いちご園。
栃木県下野に伊澤敦彦さんを訪ね、地元栃木や開発した商品に込めた思いを聞きました。
水や土にこだわったいちご作りを今でも手掛けている伊澤さん。
ジェラートは都内の名店で修業を積みました
伊澤いちご園
伊澤敦彦さん
日光ドラバタさん(にっこうドラバタさん)
ジェラート&カフェの伊澤いちご園が手掛ける新感覚ハイブリッドスイーツ「ドラバタさん」を販売するお店。観光に便利な西参道茶屋にあります。栃木市の老舗菓子舗が監修した手焼きの皮に小豆餡を挟んだどら焼きと、自慢のジェラートなどを合わせたオリジナルスイーツをテイクアウトできます。

車内で提供する5種のスイーツの魅力とは?

いちごの生産者でもある伊澤いちご園が、スペーシア X車内で販売される商品を手掛けたことを不思議に思う方もいるかもしれませんね。確かに私たちは、いちごの第一次生産者です。 でも、地方に元気を取り戻す活動にも力を注いでいて、自家栽培のいちごなどを使ったジェラートに加えて、さまざまな商品も手掛けています。 その基本になっているのは、どんな商品を生み出そうと、私たちは農家の代表であり、生産者をヒーローにするという意識。地元の下野や栃木県内はもとより、真剣に農業に取り組んでいる国内外の農家による食材を使うことで、農家が元気になり地方にも活気が取り戻せるのだと思います。 そこで、下野にあるJA跡地に吉田村VILLAGEを設立。大谷石で組まれた立派な倉庫を改築し、ショップやカフェ、ホテルやグランピング施設を開きました。隣接して私たちのレストランもあり、多くの人に足を運んでもらえるようになりました。
酒粕のジェラート
いちごミルクジェラート
いちごのソルベ(冬春のいちごシーズン限定)
こうした思いを持った私たちが手掛けた車内提供の商品の一つが「酒粕のジェラート」。那須千本松牧場の低温殺菌牛乳をベースにしたチーズジェラートに、車内で日本酒が販売される日光の酒蔵・渡邉佐平商店の酒粕を合わせた車内限定商品です。ジェラートは自家栽培したいちごなどを使った、栃木らしい商品も2種類販売します。いずれも、ナチュラルな甘さを意識し、酒粕やいちごの風味をしっかりと感じられるように仕上げました。
酒粕のバターサンド
酒粕と米粉のクラッカービスケット

同じく車内販売される日本酒を手掛ける日光の片山酒造の酒粕も、バターサンドやクラッカービスケットに練り込みました。こちらは、ビールや日本酒とのペアリングを意識した商品。クラッカービスケットは、車内限定の「頂鱒とらっきょうのリエット」にディップして味わうのもおすすめです。

スペーシア Xへの思い

都心と日光を繋ぐスペーシア Xをとおして、車内カフェプロジェクトに関わる地域の人々の思いを商品としてカタチにし、乗客の皆さんに伝えていきたいと思います。

お店のご紹介

日光のお店限定で販売されている商品。左はドラバタさん(いちご)、右はドラジェラさん(ミルク)。和洋がマッチしたユニークなおいしさです
ジェラート店は日光から少し離れていますが、私たちの地元にある道の駅 しもつけや茨城県南地域に2軒を展開。本社横の吉田村VILLAGEには直営のカフェ、その隣には地場産野菜などを使ったレストランも開いています。 さらにスペーシア Xでの旅先となる日光には、私たちのジェラートとどら焼きをコラボさせたドラバタ&ドラジェラのお店を2020年3月にオープンさせました。店内で手焼きしているどら焼きの皮は、しっとりとした舌ざわりの小麦粉・宝笠をはじめ、那須産の御養卵や北海道産の甜菜糖、完熟アカシア蜂蜜などと素材にこだわった職人直伝のもの。餡も北海道産大粒小豆・豊祝をていねいに炊いています。
日光のお店でも提供されているジェラート。写真は看板商品のいちごミルクとピスタチオのハーフ
このどら焼きに合わせるのは、特製のバタークリームを挟んだ日光ドラバタさん4種と、自家製ジェラートを挟む日光ドラジェラさん6種類。人が多く集まる日光の中心地で、各地の農家の思いや物語を伝えていきます。
伊澤さんが村長を務める吉田村VILLAGE。かつてはJAが入り、地元の人が集う場所でしたが閉店後、空き倉庫に。伊澤さんが県外からの人も訪れる場所へと再生しました
本社に併設されたレストランのランチメニュー。野菜がふんだんで、その多くが地元で採れたものです
日光ドラバタさん(にっこうドラバタさん)
TEL
0288-25-6970
営業時間
10:00~17:00
定休日
水曜
所在地
栃木県日光市安川町10-20 西参道茶屋内
アクセス
東武日光線東武日光駅から徒歩30分
閉じる

スペーシア X × 三ツ山羊羹本舗

羊羹は本店の味をそのままに、キュートなデザインの車内限定販売のパッケージに包まれた羊羹。
そこに込めた思いやこだわりを4代目当主の三ツ山泰弘さんに聞きました。
羊羹へのこだわりとともに、日光への愛も語ってくれた三ツ山さん。
本店向かいの客間にて
三ツ山羊羹本舗
三ツ山 泰弘さん
三ツ山羊羹本舗(みつやまようかんほんぽ)
明治28(1895)年に創業して以降、一貫して羊羹のみを作り続ける老舗。日光田母沢御用邸で静養される皇族方への献上品、さらには日光二荒山神社の御用品とされてきた、由緒ある日光銘菓です。気品を感じる甘さと小豆の濃厚な風味は、時代が変わっても受け継がれてきた伝統の手作業によって生み出されています。食べきりサイズの一口羊羹のほか、より日光の名水のおいしさを感じる水羊羹もおすすめです。

車内オリジナルパッケージの羊羹の魅力とは?

一口羊羹(1個)
私たちが車内で提供するのは、本店でも販売している一口羊羹です。ただ、小箱は日光の風景を描いたカラフルなもの、3個入りの外箱はスペーシア Xの窓枠を思わせる鹿沼組子の柄を抜き、小箱の柄が見える商品です。日光伝統の羊羹と新しいデザインが融合した、新型特急にふさわしい商品ができ上りました。
一口羊羹(3個セット)
羊羹の原材料は、小豆、寒天、砂糖、そして水のみと実にシンプル。原材料の持ち味がダイレクトに出ますし、製法を変えれば味も変化してしまいます。そのため、私たちは原材料を厳選し続け、昔から変わらない手作りにこだわっているのです。日光の名水を使い、口当たり滑らかで上品さを持たせつつ、和菓子として満足いただける濃厚な甘さが特徴です。ただ、時代とともに変わるお客様の趣向に合わせて、実は味わいは少しずつ変えています。

スペーシア Xへの思い

旅の楽しみが詰まった特急列車だと感じています。ある意味、日本の旅文化を守る存在。新しいお客様とともに、日光に新しい風を運んでくれそうだと期待しています。

日光の好きなポイントは?

三方を山に囲まれたこの地は、変化に富んだ自然風景を各所で見ることができます。もちろん歴史もあり、名所旧跡もたくさんあります。そんななかで私の一つ目のお気に入りは、日光東照宮の北側にある瀧尾神社。人の姿はほとんどなく、静寂に包まれた凛とした空気に包まれています。
もう一つが、本店裏手の高台にそびえる観音寺です。ここも観光客が訪れることはほとんどありませんが、日光市街が一望できておすすめです。 観光客でにぎわう表参道などの日光と趣が異なる、言うなれば日光の「動」と「静」の両面を見られるのではないでしょうか。

お店のご紹介

日光の羊羹は、江戸時代から旅人に愛され続けてきた歴史があります。この伝統を守り続ける――。それは、変わらないことではなく、良い部分はしっかりと受け継ぎ、変わり続けていくことだと考えています。こうして時代ごとのお客様に受け入れられ、伝統銘菓である日光の羊羹を守り続けられるのです。
車内で販売される羊羹と同じ味わいが楽しめる一口羊羹。小売りと箱入り(8個入り~)があり、日持ちもするので日光みやげとして定評があります
口当たりがさらに滑らかで、柔らかい食感が魅力の水羊羹もぜひ味わいたい看板商品の一つです(画像提供:株式会社 三ツ山羊羹本舗)
老舗の風格を感じさせる店内
日光東照宮前の神橋から300mほどの距離にあって、二社一寺めぐりの際に立ち寄るのに便利な立地にあります
三ツ山羊羹本舗(みつやまようかんほんぽ)
TEL
0288-54-0068
営業時間
8:00~18:30
定休日
元旦
所在地
栃木県日光市中鉢石町914
アクセス
東武日光線東武日光駅から徒歩20分
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スペーシア X × すぎのこ会 愛晃の杜

日光を代表する伝統和菓子である三ツ山羊羹本舗の一口羊羹。
日光の風景を描いたカラフルな小箱に詰め、日光らしさをまとった
スペーシア X車内限定商品を生み出しているのがすぎのこ会 愛晃の杜の皆さんです。
お話しを伺った所長の佐々木さん(右奥)と金子さん(左手前)やスタッフの皆さん
すぎのこ会 愛晃の杜
佐々木 敬之さん
金子 綾乃さん
すぎのこ会 愛晃の杜(すぎのこかい あいこうのもり)

栃木市や日光市を中心に、障害者や高齢者、児童への福祉サービスなどを提供するすぎのこ会。愛晃の杜は日光の世界遺産である「日光の社寺」近くにあり、福祉的就労や創作活動などを支援しています。スペーシア Xのデビュー当時から、三ツ山羊羹本舗の一口羊羹をオリジナルパッケージに箱詰めする作業を行っています。

車内オリジナルパッケージの箱詰め作業について

スペーシア X車内限定の一口羊羹(3個セット)。1個ずつでも販売
愛晃の杜に通う利用者の皆さんは、さまざまな福祉的就労に従事しています。その中でも、三ツ山羊羹本舗の一口羊羹をスペーシア X車内限定のパッケージに詰める作業は、在庫がなくなった連絡を受けるところから、東武鉄道へ届ける納品までを一貫して担当する特別なお仕事。加えて、傷などをつけないていねいさはもちろん、パッケージのサイズがぴったりなためきちんと箱詰めするのは意外に難しく、慣れも必要な作業です。
食品を扱うことになりますので、手袋や専用の作業衣や帽子を身に着けて、衛生環境にも十分に配慮。箱を組み立てる人、箱詰めを行う人など、それぞれの得意な作業を分担して取り組んでいます。
3個セットに仕上げるためのパッケージパーツ
ていねいに箱詰め作業を行う利用者

スペーシア Xへの思い

かつては上野動物園や大宮の鉄道博物館などへ、利用者の皆さんと一緒におでかけをする行事を行っていました。利用者の皆さんにとって、思い出に残る楽しい行事でしたので、2024年3月から増発したスペーシア Xに乗って、またおでかけできればうれしいです。

日光の好きなポイントは?

(金子さん)日光にはすばらしい風景がたくさんありますが、とくに紅葉の美しさは特筆ものと感じています。なかでも中禅寺湖の周辺は、一度は目にしていただきたい絶景です。
さらに、刀剣好きな私のお気に入りは、日光二荒山神社にある宝物館。国宝に指定されている2振りをはじめ、時間を忘れて見入ってしまう名刀を見ることができます。
社会福祉法人 すぎのこ会 愛晃の杜(しゃかいふくしほうじん すぎのこかい あいこうのもり)
TEL
0288-53-6166
HP
https://www.suginokokai.or.jp/(活動内容などはこちら)
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スペーシア X × パティスリー ル ソン

2024年3月16日から新登場した「小野糀みその日光サブレ」を開発した
パティシエ福井 響子さんに、
商品の魅力や日光のことなどを聞きました。
日光の風景や伝統、人々を愛する福井さん
パティスリー ル ソン
福井 響子さん
パティスリー ル ソン

2023年11月、東武日光駅と日光東照宮を結ぶ日光街道沿いにオープンしたスイーツショップ。都内の名ホテルなどで修業を積んだ福井さんのケーキや焼き菓子のほか、道を挟んだ向かいにあり、同じくスペーシア X車内限定のアペタイザー(前菜などの軽めの料理)などを手掛けるお兄様が営むジルエットの惣菜、お父様が作るハムやソーセージなどの食肉加工品のシャルキュトリー、さらには焼き立てのパンなどもそろっています。

日光サブレの魅力とは?

小野糀みその日光サブレと、ガナッシュの材料となる味噌+ブロンドチョコレート
沿線とのつながりを大切にしているスペーシア Xで提供することから、日光らしさをコンセプトに考案したのがこの商品です。生地は、那須の御養卵をぜいたくに使い、ヘーゼルナッツのパウダーを練り込んで風味豊かでサクサク食感に仕上げています。
その中央にトッピングしたのが、味噌とチョコレートなどを合わせたガナッシュ。味噌は日光市内にある「小野糀みそ」が手掛けた、通常よりも風味のしっかりとした米味噌の2年熟成もの。
味噌の塩味と生地の甘みが相まって、珈琲に合わせるのがおすすめです
チョコレートは、フランス・ヴァローナ製のブロンドチョコレートと呼ばれるものを使っています。このチョコレートは、ブラック、そしてミルクやホワイトの中間のような味わいが特徴で、キャラメルのような独特の味わいがあります。
味噌で日光らしさを出すことを先に決めて、その風味を生かすためには、何を合わせるのがベストなのか……。香り高いブロンドチョコレートを思いつき、両者を合わせてみたところ、どちらの特徴もしっかりと感じられたのです。一般的なサブレに比べて、満足感が得られる商品に仕上がったと思います。

スペーシア Xへの思い

スペーシア Xの車内で商品を見かけて、店舗に来店いただいたお客様もいらっしゃいました。日光に多くの旅行者を運んでくれるスペーシア Xは、街にいい影響を与えてくれていると感じています。旅行者が増えて街もきれいに整備され、新しい魅力的なお店も次々と誕生しています。東京などへ出ていた日光出身者が、お店を開こうと戻ってくるケースも増えました。いい循環が生まれているのだと感じています。

日光の好きなポイントは?

自然が豊かでいい場所がたくさんある日光ですが、私がおすすめするポイントは伝統行事です。例年4月中旬に行われる「弥生祭」や「瀧尾神社例大祭」は、家体(やたい)と呼ばれる大きな屋台(山車)が市街を練り歩き、日光に春を告げるもの。私も笛を吹いて参加しています。開催日が近づくと、各地で夜に練習する音が町に響いて、何とも言えないいい雰囲気に包まれますよ。
そのほかにも、さまざまな伝統行事が1年を通じて開かれています。ぜひ開催日に訪れて、日光の伝統の奥深さに触れてみてください。

お店のご紹介

町並みに溶け込んだデザインのお店
東武日光駅と日光東照宮を結ぶ日光街道の中ほどにある私のお店。店内に入ると、神社仏閣のような立派な格子天井と、そこに描かれた色鮮やかな装飾をご覧いただけます。これは、日光の四季を描いたもので、地元の伝統工芸である日光彫を思わせる色調が特徴です。入口の暖簾も地元で染められた藍染めのもの。ジルエットの兄のアイデアを取り入れて、歴史ある日光の町並みに調和しながらレトロモダンな姿をめざして新たに建てました。
私が手掛けるケーキは、常時7~10種類ほどそろい、季節のフルーツなどを使った季節限定商品、おみやげにぴったりな焼き菓子もあります。夕食のない宿泊プランを選んで、スイーツに加えて、ジルエットのアペタイザーやシャルキュトリーを購入して部屋で楽しむのもおすすめですよ。
伝統的な建築物のような格子天井と装飾が施された店内
食べ歩きにぴったりなクッキーシューなども販売
パティスリー ル ソン
TEL
0288-25-5507
営業時間
11:00~18:00
定休日
水・木曜
所在地
栃木県日光市下鉢石町798-1
アクセス
東武日光線東武日光駅から徒歩13分
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スペーシア X × 上澤梅太郎商店

車内でお弁当を食べるときにぴったりな、お味噌汁の提供が2024年春からスタートしました。
日光らしさが詰まった商品の魅力を教えてもらいに、上澤佑基さんを訪ねました。
老舗の伝統を受け継ぎつつ、新しい取り組みにも挑戦する上澤さん
上澤梅太郎商店
上澤 佑基さん
上澤梅太郎商店(うわさわうめたろうしょうてん)
日光神領の年貢米を預かる蔵業として、 日光東照宮の造営と同時期に創業した、 日光を代表する老舗。江戸中期ごろに味噌や醤油の製造を開始し、 第二次世界大戦後には「たまり漬」を考案。現在では日光名産品として親しまれています。車内で提供されるフリーズドライのお味噌汁は、日光らしさと手軽さから、 人気商品のひとつとなっています。

お味噌汁の魅力とは?

店舗で販売されているフリーズドライ味噌汁
スペーシア X車内で提供される日光みそと湯波のお味噌汁は、店舗やオンラインでも販売している「湯波とほうれん草のフリーズドライ味噌汁」です。忙しい朝もお湯を注ぐだけでおいしい味噌汁を味わってもらいたい――という思いを込めて誕生した商品です。日光のお米と大豆から造られた無添加・天然醸造の日光味噌に合わせる具材は、日光特産の揚げ湯波と色鮮やかなほうれん草。味噌の仕込みに用いられる糀は、霧降高原から流れる霧降川から取水した棚田で栽培された特別なお米を使っています。
実は、揚げ湯波とほうれん草の味噌汁は、湯波が身近な日光では、一般家庭でもよく出される馴染み深いもの。日光にはたくさんの名物料理がありますが、こんな素朴なご当地味噌汁があることも知っていただけてうれしいです。

スペーシア Xへの思い

日光が地元の私たちにとって、「東武鉄道に乗る」ことは、「旅行に出かけること」や「新生活に出発すること」などを意味しています。そのさまざまな思い出が、当時見た車窓風景と結びついて、脳裏に焼き付いている……。そんな特別な鉄道なのです。
それだけでも十分にすばらしいことだと思いますが、スペーシア Xは単なる移動手段だけでなく、車内で過ごす時間そのものも楽しめる特別な特急。たくさんの方がスペーシア Xに乗って日光を訪れるかと思いますが、私たちの味噌汁が、日光という地域性の一つの表現として彩りを添えられたら、これ以上にうれしいことはありません。

日光の好きなポイントは?

中国で仕事をしていた後、地元に帰ってきたときのことです。日光の空の青さに驚き、空気もおいしくて、何物にも代えがたい魅力だと感じました。自然豊かな日光――。そんな日光のなかでも、小来川という地区が私のお気に入りです。川と山と谷が織りなす、日本の原風景と呼べるのどかな風景が広がっています。知られざる日光を探して、広くめぐってみるのも楽しいですよ。

お店のご紹介

今では日光みやげの定番として広まっている、たまり漬を生み出したのが先々代の当主です。たまり漬とは、自社で製造する味噌の上澄み「たまり」に野菜を漬けた漬物で、県内で栽培されたらっきょうを漬けたものが看板商品。県内の壬生町産のしょうが、冬に採れたものを低温で長期熟成させた大根など、他の商品も素材にこだわっています。
自社製造&工場直売を貫く下今市にある私たちのお店では、こうした商品やお米をおいしく食べるための多彩な商品がそろっています。さらに、裏手にある日本家屋では、お米と味噌汁、さまざまな漬物を味わえる朝ご飯専門店「汁飯香の店 隠居うわさわ」も運営。シンプルだけに飽きず、豊かな日本の朝食を体験することができます。
幅広い商品がところ狭しと並ぶ本店の店内
ご飯をおいしく炊くための土鍋なども販売
棚田米の糀を使った味噌の仕込み後の熟成風景
定番のたまり漬のほか、ミックスナッツとドライフルーツのたまり漬など、新作も登場しています
上澤梅太郎商店(うわさわうめたろうしょうてん)
TEL
0288-21-0002
営業時間
8:30~17:30
定休日
第3水曜(祝日、繁忙期は変動あり)
所在地
栃木県日光市今市487
アクセス
東武日光線下今市駅から徒歩14分
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スペーシア X × フードコーディネーター

日光の様々な価値を再発見し、カフェを通じてお客様に楽しんでいただくため、
good mornings水代優氏とともにカフェメニューを開発。
地域活性化などの観点を取り入れることで、新しい特急列車内のカフェのあり方を目指しています。
good mornings株式会社
水代 優さん
good mornings株式会社(ぐっどもーにんぐかぶしきがいしゃ)
日光には、本当は秘密にしておきたい、とっておきの場所や物、人などが数多くあります。特に心を奪われたのは、“水”です。日光のあらゆるところで感じられるこの水の力を、ものづくりに生かしていきたいと考えています。また私は、日本全国の仲間と様々なものづくりに取り組んでいますが、今回コラボレーションさせて頂く事業者のみなさまのものづくりに対する真摯な姿勢には、非常に感銘を受けました。彼らとご一緒させていただくことで、最高の商品をお客様へお届けできると確信しています。人生で一番の移動体験をお届けできるよう努力してまいりますので、是非スペーシア Xにご乗車ください。
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車内カフェのご案内

車内カフェのご案内

INTERVIEW

ここでしか味わえないオリジナル商品の開発に携わったみなさんの想いをご紹介します。

ビールを醸造している現場の皆さん

スペーシア X × Nikko Brewing

鶴巻 康文さん

スペーシア X限定日光ラガーを開発した
鶴巻康文さんに、商品に込めた思いを聞きました。

スペーシア X × 日光珈琲

風間 教司さん

日光への特別な旅にこそふさわしい、琥珀色の1杯に込めた物語を代表の風間教司さんに聞きました。

スペーシア X × 渡邊佐平商店

渡邊 康浩さん

スタイリッシュな車内限定の瓶にボトリングされた日光の名酒「日光誉」を提供する老舗酒蔵の渡邊康浩さんに、おいしさの秘密などを聞きました。

スペーシア X × 片山酒造

片山 智之さん

オリジナルボトルの日光路を車内で提供する片山酒造。その代表であり、杜氏でもある片山智之さんに、「佐瀬式」にこだわる理由などを聞きました。

スペーシア X × ジルエット

福井 慎之助さん

Nikko Brewingのクラフトビールに合わせたい3種のアペタイザーを開発したシェフに、お店のこだわりや日光産食材の魅力を聞きました。

スペーシア X × THE STANDARD BAKERS

田村 斉士さん

都内へも展開する人気ベーカリーが、おいしい玉ねぎに出合ったことで開発した車内限定販売のラスク。メニュー開発などを手掛ける田村斉士さんを本店に訪ねて、誕生秘話を聞きました。

スペーシア X × 伊澤いちご園

伊澤 敦彦さん

スイーツのオリジナル商品を手掛けた伊澤いちご園。栃木県下野に伊澤敦彦さんを訪ね、地元栃木や開発した商品に込めた思いを聞きました。

スペーシア X × 三ツ山羊羹本舗

三ツ山 泰弘さん

羊羹は本店の味をそのままに、キュートなデザインの車内限定販売のパッケージに包まれた羊羹。そこに込めた思いやこだわりを4代目当主の三ツ山泰弘さんに聞きました。

お話しを伺った所長の佐々木さん(右奥)と金子さん(左手前)やスタッフの皆さん

スペーシア X × すぎのこ会 愛晃の杜

佐々木 敬之さん 金子 綾乃さん

日光を代表する伝統和菓子である三ツ山羊羹本舗の一口羊羹。
日光の風景を描いたカラフルな小箱に詰め、日光らしさをまとったスペーシア X車内限定商品を生み出しているのがすぎのこ会 愛晃の杜の皆さんです。

スペーシア X × パティスリールソン

福井 響子さん

2024年3月16日から新登場した「小野糀みその日光サブレ」を
開発したパティシエ福井 響子さんに、
商品の魅力や日光のことなどを聞きました。

老舗の伝統を受け継ぎつつ、新しい取り組みにも挑戦する上澤さん

スペーシア X × 上澤梅太郎商店

上澤 佑基さん

車内でお弁当を食べるときにぴったりな、お味噌汁の提供が2024年春からスタートしました。
日光らしさが詰まった商品の魅力を教えてもらいに、上澤佑基さんを訪ねました。

スペーシア X × フードコーディネーター

水代 優さん

日光の様々な価値を再発見し、カフェを通じてお客様に楽しんでいただくため、good mornings水代優氏とともにカフェメニューを開発。地域活性化などの観点を取り入れることで、新しい特急列車内のカフェのあり方を目指しています。